2015年03月09日

ウサギの目に薬物を注入するドレイズテスト、 麻酔と鎮痛薬の使用推奨へ

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人間が誤って化粧品を目に入れてしまったときの刺激など毒性を調べるために、ウサギの片方の目に化学物質を強制的に点眼する眼刺激性試験(通称ドレイズテスト)。
実験されるウサギは、目を手足でこすらないように、頭だけが出る拘束器に入れられ、まぶたをクリップで固定されたまま、3〜4日間にわたって経過観察される。
麻酔をかけられていないため、あまりの痛みから大暴れし、首の骨を折って死んでしまうこともあるといわれている
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あまりに残酷だとして、1980年代から化粧品の動物実験反対運動の象徴的な実験となってきたこのドレイズテストは、1944年に米国の毒性学者ジョン・H・ドレイズ氏によって開発された手法で、信じがたいことに約70年が経った21世紀の今も、目の毒性試験として使われています。

人道的な実験のための指標として1959年にあらわされた3Rs(Replacement;代替法への置換、Reduction;実験動物数の削減、Refinement;実験動物の苦痛軽減)の広がりもあって、ウサギの痛みを緩和するために、OECDでは2012年10月2日に麻酔と鎮痛薬を使用するよう、ガイドラインを改訂しました。

それから2年半を経て、日本でもようやく化粧品・医薬部外品の承認申請に際して、麻酔・鎮痛薬を使用した方法の留意事項がまとまり、2月27日、厚生労働省が通知しました。


激痛に苛まれるより麻酔を使って痛みを少しでも和らげてあげられるのなら…これも一つの前進とみることはできます。
でも残念ながら、このような通知が出されても、麻酔を使う方法を使わなければならないという法的な強制力はありません。

近年、資生堂やマンダム、コーセー、ポーラといった名だたる企業が動物実験を自主的に廃止しています。
そんななか、必要なことは、実験への麻酔使用の推奨ではなく、動物実験の禁止ではないでしょうか?
動物を犠牲にしてでも安全性のわからない商品を開発して利益を上げたいという一部の残念な企業のために、動物実験という制度を残しておくべきではありません。

動物実験を続ける主な企業はこちら>
花王
クラシエ

再春館製薬所

富士フイルム

ホーユー
posted by 化粧品プロジェクトスタッフ at 15:03 | TrackBack(0) | ニュース
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